不動産チラシには、大きく分けて、多くは土地付きですが、ハウジングメーカーや工務店の建売住宅、高層マンションの分譲、土地分譲だけのもの、ハウジングセンターの広告などがあります。
生活者には、一生一度の大きな買い物、それだけに、豪華なつくりのチラシが多く、いまの暮らしよりもグレードアップする、子供が大きくなったり、年寄りの親のことなど先を考えて、自分の住まいを持つ、自分の理想の家を建てる、などの生活提案がコンセプトです。
マンションやハウジングのチラシはゴージャスでハイライフ志向ということは、もういまさら言うまでもないので、ちょっと辛口の、逆発想でご提案をしましょう。
デラックスなマンションは、建物は当然ですが、エントランスや、リビングルームなどの写真は、シティホテルのように豪華ですが、新築なので、生活の感じを出すのが難しいのです。とくに、人気のないエントランスは実際にもさびしいし、ゴージャスな室内に、豪華なインテリアやソファやテーブルがあって、コーヒーカップがあっても、おしゃれに撮りました、という写真になってしまいます。
かといって、夫婦と子供ふたりくらいが、笑顔でくつろいでいる写真も幸せすぎる夢のよう。
アクセスや環境は大きな要素なので、駅や道路との関係を示す航空写真などが使われますが、人は鳥の目で見たことがないので、「駅から3分」の方がわかりやすいのではないでしょうか。
緑したたる公園や街路は、マンションの敷地内ですか、マンションから離れた場所ですか。
ハイライフ志向や環境立地は大前提ですが、不動産という大きな買い物は、チラシが決め手ですが、チラシ1枚だけが決め手ではなく、ほぼ必ず、現地やモデルルームに行って、見聞し、担当者に話を聞いたり、確かめたり、他所と比較して、家族で相談して決めるものです。
そのときのセールストークを導くポイントを載せたり、その物件のここを必ず注目してください、先々も含めて、どのような年代層に最適、このようなライフスタイル持っている人やこのような暮らし方をしている人にお勧め、何年も住んでいて、いちばん良さがわかるのは? いつまでも飽きがこない理由は? など、フィーリングやイメージではなく、客観的、物理的に、納得できるセールストークを、チラシにも、現場でも、コミュニケーションしなければなりません。
不動産のチラシの「プロの技」は、「買う前の気持ち」を引き出すのではなく、メンテナンスやサービスやセキュリティなどもあって、「買った後のことから考えさせる」技法もひとつあります。
そうすると、マンションメーカーやハウスメーカーの企業の姿勢や実績、社員がお客様と同じ目線で接してくれる人柄や人格といった、提供する側の安心や信頼や親しみ感も、おのずからチラシのどこかに盛り込まれていくはずです。
不動産チラシの「プロの技」は、まず、現地やモデルルームに足を運ばせる力のあるチラシづくり、もうそこに住んでいるかのような臨場感を醸し出す、メーカーの人の声が聞こえるような、セールストークというより、ハートフルなコミュニケーションが見える戦略です。