あらゆるセールスプロモーションの中で、オープンに勝る強烈なものは、ありません。
そのお店にとって、オープンは最大の出来事です。
場合によっては、お店の思惑を超えて、社会的な出来事ですらあります。
オープンは、家庭にとっては赤ちゃんが生まれたようなもの、そこから家庭のあり方は一変します。オープンというだけで、人は集まります。街が変わるわけですから。
さらに、大型ショッピングセンターが、オープンを景気づけるために、1万円相当の福袋を先着1000名様に進呈!となったら、行列どころか、徹夜組が出ます。
お店にとっては、オープン初日のバラマキは、その日にでも回収できます。
しかしそれは、おカネの魅力でありモノの力であって、オープンチラシのプロの技とはいえません。
もちろん、オープンチラシのプロの技は、あらゆる手を使って、集客力を高めること、行列ができるプロモーションの演出を、チラシづくりの技術を駆使して作ります。
ただ、混雑のために、怪我人が出たりしないよう、交通の整備や、安全警備もぬかりなく、行うのがプロのやり方であることを忘れてはなりません。
ここでは、オープンチラシのプロの技を、オープニングの段階で、お店が本当に来てほしいコア・ターゲットをどれだけ、きちんと取り込めるかということを重視します。
そのコア・ターゲットは、地域コミュニティにおいても、生活文化のレベルにおいても、経済力においても、オピニオンリーダーでもある層です。
そのために、オープンするお店のコンセプトを、チラシでいかに上手に伝達することができるかどうかに、かかってきます。お店のブランディングの第一歩です。企業文化の戦略も要ります。
コア・ターゲットがなぜ、大切か、というと、その人たちの購買動向は、お店の運営やサービス、商品構成や売れ筋アイテムに、そのまま反映され、今後のお店づくりの戦略のもとになるからです。
また、お店のコンセプトをいちばん理解し、リードしていくコア・ターゲットは、「あの人がひいきにしているお店なら」と、クチコミのオピニオンリーダーになって、客層の底辺を広げてくれます。
いい情報やイメージはきちんと伝われば、あと3人、5人の客を連れてきてくれるようなもの、これが定着されれば盤石の広告塔です。ダメージを伝えるクチコミが瞬く間にひろがるのに、比べて、良いクチコミが広がるには時間と工夫と努力がかかるものです。
ちょうど、時代の最先端を走っているマラソン集団のようなもの、オープンのチラシのプロの技は、先頭集団が後続を引っ張っていくように、現代の生活の半歩、一歩先を行く生活者の先行集団と、いかに快く共感して、オープン後の長距離競走をいっしょに走っていけるかにかかっています。